アル中

子機

一昨日、娘が所要があって、

一晩だけ帰宅。

その晩、1階で、

娘と私が話しこんでいたら、

2階でパタンパタン、どってん、と物音が。

酔って足元のふらついた夫が、

こけたのだろうと見に行ったら、

電話の子機の載っている台

(結婚のときに、伯父にもらった鎌倉彫の花瓶置き、だけど)に

体当たりしていた。

もちろん、夫は、自分が何をしたのか、

よく飲みめていなかった。

とりあえず、倒れた台を起こして、

外れて落ちた子機を

元に戻してその晩は

何も気がつかずに終わった。

昨夜、娘を送って行って、

これから帰るぞコールをしたとき、

異変に気がついた。

電話を受けた夫は

雑音のせいで何も聞こえなかった、

という。

私の方からすれば、

夫の声は聞こえていたから、

夫に雑音以外何も聞こえなかったというのが、

夫の耳がよくないので聞こえなかったのか、

子機の調子が悪くて聞こえなかったのか

はっきりしない。

しかし、子機の調子が悪いのは確かだった。

そのことを、半ば忘れて、

今夜、母に電話をしようとしたら、

子機が全然使い物にならない。

何カ月か前にバッテリーを交換したが、

まるでその交換前の時のように、

さっぱり仕事をしてくれない。

バッテリー入れなおすだの、

マニュアルに書いてある方法はみな試したのに、

ちっとも元に戻らない。

夫がぶつかったときの影響なのは明らかだ。

そう思ったら、

なんだか、やたら腹が立ってきた。

今夜も、夫の頭は、もうピンボケ状態になっているのだから、

今話しても、意味がないのはわかっている。

意味がないどころか、

今、そんな話をするのは、

あまり感心するやり方ではないのも、

わかっている。

でも、なんだか、

無性に夫を責めたくなる。

無駄だろうと思いながら、

もう一度バッテリーをはずしながら、

「なんだよぉ。おまえのせいで、子機がこわれたじゃないか。」

と、つい言ってしまう。

なんて自分は子どもじみているんだ、

とあきれながら、

これまで、こんなこと、

思っても口にしなかったのに、

なぜ、今の自分は口にしてしまうのだろう、

と、ちょっと不思議にも思う。

そう思いながらも、

私の気持ちはますますいらいらしてきて、

寝っ転がって

「いやだいやだ」と

手足をばたつかせたくなる。

なんで、自分が、こんな状態になるんだろう。

こんなことする、自分は、我ながら情けない。

けれども、ほんとうは、ひょっとして、

これまでも、そうは思っていたのだけれど、、

表に出してはいけないと

自分で自分を抑圧していたのかもしれない。

それが、少し、自分の感情を出せるようになってきて、

こんな未熟な反応をしているのかもしれない。

なににせよ、

こんなときは、平安の祈り。平安の祈り。平安の祈り。

子機が使えなければ、

親機で電話すればいいんだし。

子機のことは、

また、明日にでも調子を見て、

対応を考えればいいんだし。

他にも、今夜中にしなければならないことはあるのだし。

第一のことは第一に、

と、しなければならないことを

なんとか片付けたら、

いらいらした気持ちは

少しおさまって来た。

それにしても、

突然、顔を出した、私の中の駄々っ子に、

かなり戸惑いを感じてしまった

今日の夜だった。

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寝坊

今朝は、見事に寝坊した。

目覚めて、時計を見たら、

もう出勤していなければならない時間!

寝ぼけ眼の老眼で、

シフト表から、

かろうじて今日出勤の人の1人の

電話番号を読みとり電話する。

大急ぎで、それこそ、ろくに顔も洗わず、

ネコの朝ご飯は準備して

人間のはテキトーにやってもらうことにして

リンゴをかじりながら出勤。

5分くらい出遅れたけど、

なんとか作業に間に合う。

帰宅すると、

町内の秋祭りの準備に行っていると思っていた夫が

実は寝ていた。

集合時間が早い、と昨夜ブツブツ言っていたが、

なんと、結局サボったんかいな。

昨夜、飲みすぎたらしく、

遅くまで、ひとりごとを言っていた。

曰く、台風は通り過ぎたらしい、とか、

隣の大国が気に入らないとか。

台風も、隣国も、

私たちがどうこうできる相手じゃないじゃん!

と、思うけれど、

コメントしないではいられないらしい。

で、つい、

「コメントばかりして、うるさい!」

と言ってしまったんだけれど、

その後も、古くて暗い歌を歌ったりして

うるさかった。

うるさいなぁ、と思いつつ、

ついつい夫の様子を観察していたら、

なんだか、完全に

私は除外された世界に埋没しているように見えた。

夫は、仕事の面では、

それなりに業績を残してきているのだけれど、

そうした活動ができていた人間とは

別のぼんやりした人間がそこにいるようで、

なんだか、ちょっと憐れな気持ちにもなった。

そうして、憐れな人だと夫を見ていたら、

ふいに、

夫の中の中の暗い暗い何かと

自分の中の中の暗い暗い何かが

つながっている、という気がしてきた。

私たちの奥底にある、

無自覚な、なにかどよ~んとした存在が

自分たちを結びつけたような気までしてきて、

とても、ざわざわした気持ちになった。

ほんとうの自分と向かい合おうとしないのは、

夫も私も同じなのかもしれない。

この、ざらついた感覚は、

なんだろう。

その感覚と関係あるのかないのかわからないが、

今日は、仕事から戻ってから

ずっとへばっていた。

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我ながら

娘が、体調不良で予定を前倒しして

帰ってきている。

というか、昨日、仕事の後、夕方

車を飛ばして迎えに行った。

昨夜は、娘の不安に付き合って寝るのが遅くなったけれど、

今日は、ちゃんとパートにも行き、

午後も仕事。

さすがに疲れたなぁ。

でも、誰も晩ご飯を準備してくれていないから、

精進揚げとか作る。

こんだけ暑いと、

てんぷらは火を使うから暑くって、

という気にもならない。

で、食事の時に、

娘の方に冷風が行くよう

サーキュレーターの向きを調整したら、

夫が「いい身分だな」と、ちょっとからかった。

今思えば、

その言葉は流してしまえばよかったのだが。

つい、娘をかばいたくなり、

「調子が悪くて帰っているんだから

いいじゃないねぇ」

と言ったくらいまでは、

まぁ、よしとしよう。

そのあと、夫が何か言いたそうな顔をしたので

あるいは、

そう見えたので、

「自分だって痛風だって思っているんだよ」

と言ってしまった。

その言葉は、耳の悪い夫には聞こえなかったのだが、

娘がその言葉を受けて、

「でも、痛風なんて自業自得じゃない」

と言った。

それに対して、夫が何を言ったのか、

聞き返した。

娘が、

「お酒の飲み過ぎで痛風になったんだから、

ぜんぜん同情しないよ」

と言った。

話の展開がわかっていない夫は

急に酒の話になったので

やや怪訝な顔をした。

私は、その展開をハラハラしながら見ていたのだが、

次の瞬間、娘にそんなことを言わせたのは

自分だ!

ということに気がついた。

我ながら、なんて巧みに、

自分の気持ちを娘に言わせてしまったんだろう。

これが、ビョーキだってことなんだな。

ん~、夫のビョーキも重いが、

私のビョーキも、

そして娘のビョーキも重いらしい。

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無力

夫の痛風は、痛いところが移動するらしい。

先週は脚が痛かったが、

今週は腕が痛い、

という彼の話を聞きながら、

「だって、体に悪いことしているじゃない」

と、つい思ってしまう。

夫の話す声が擦れていると、

仕組みはわからないけれど、

飲む量が少なくて、声が擦れるんだ、

と思ってしまう。

彼が飲んでしまうことは、

私にはどうしようもないことだ、

ということは、

充分理解できているつもりだ。

でも、どうやら、まだ全面的には

そのことを受け入れられているわけではないらしい。

飲んでしまった夫の姿を見て、

まだ、「飲んでるお前は悪い」という気持ちが

湧いてこないわけではない私。

アルコールに対して無力、

夫も私も無力なら、

「弱いモン同士」という気持ちになるはずなのに、

「悪いのはあなただよ」という思いが

まだ、くすぶっている。

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問わず語り

別に、こちらから聞いたわけではないが、

今日の診察のことを話しだした。

私の同伴については、

特に言及はなかったらしい。

薬も減らすような話になったとか。

ま、飲んでんだから、

薬だしたって仕方ないからだよね、

とは思ったが、

それは言わずにおいた。

まだ、若い医者らしい。

とりあえず、

まだ通院する気はあるらしい。

私は、ほんとに今日は過密スケジュール、

朝、清掃の仕事に行き、

夜も、久しぶりの仕事があり、

正直言って、ばてました。

明日から明後日にかけても

忙しいので、

よゐこは寝よう。

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今日の会話

私の計算では、

2週間前の水曜日が

夫の精神科の通院日のはずだった。

しかし、夫は薬がまだ余っているから、

とそれを一週間延ばした。

さらに、先週になって、

仕事の事情があるから、

と、さらに一週間、

つまり、明日に延ばした。

しかし、明日は、私はやや多忙で

夫の通院につきあうと、

バテテしまう気がする。

そう私が言うと、

夫は「来なくていい、一人で行く。」と言う。

そう言われた時、

正直、私もあれこれ忙しいから、

それでいいや、という気持であった。

もう、疲れちゃった。

以前、私の同伴に意味があるかを

医者に確認した時、

医者は夫に対して

「あなたを疑うわけではないが、

客観的な証言がほしいから」

と言っていた。

私としては、

そう言われれば行くけれど、

私が傍で見ている印象で、

「本人の申告以上に飲んでいるように思われます」

とか言うのも、なんだか違うような気がしていた。

そして、やはり、医者のその発言は

夫の自尊心を傷つけていたらしい。

で、その医者は、異動して

今度は新しい医者になる。

夫曰く、

その医者も、私が同伴でなければいけない、

と言ったら、

もう行かない、

のだそうである。

おう、そう来たか、と思ったけれど、

「あら、そうなの?

でも、あなたの脳が、

アルコールでダメージ受けているのは確かなんだから、

病院には通った方がいいんじゃないの?」

と、すんなり言葉が出た。

「まぁ確かに、

あの○○先生の発言は、ちょっと変な感じがしたけどね。

あの病院、表向き、

アルコール依存症の治療は看板にはあげていないんだから、

ほんとうなら、専門病院紹介してくれていいと思うんだけどね。

専門病院、車で2時間で行ける範囲なんだから。」

と言うと、

夫は、苦笑いしながら、

「そんなとこ、行かないよ。」

やっぱりそうだよね、

と思いながら、

「でも、病気なのは、確かなんだから、

行った方がいいんじゃないの?」

と言う言葉が、

すんなり私の口から出た。

夫は何も答えなかった。

まぁ、今度、アルコールがらみで入院するとしたら、

その病院になるんだろうな、

と、ふと思う。

去年、夫が今通院している病院に入院している時、

救急入院時に診察してくれた診療科の医者たちが、

「お酒やめましょう」と言いに来た時、

「やめないと、今度は違う病院に入院することになりますよ」

とか言っていったらしい。

(思うに、ものすごい脅迫ではないか?)

その時、居合わせた友人からその話を聞いた時は、

専門病院に入院することになるってことか、

それはいやだな、

と私は思った。

でも、今は、

専門病院に入院できるのなら、

そのほうがいい、

と思っている。

さて、明日の医者は、

どんな対応をするのやら。

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嘘をつく

明日は、夫のいとこの納骨があるというので、

夫は出かける。

私も、母のところに出かけるけれど、

駅まで一緒に出かけよう、

とは言わないでおいた。

夫は、何時の電車に乗るとか、

それから、ついた先の駅からタクシーに乗るとか、

私に話すのだが、

私が駅まで送っていくのを大前提にしているような気がした。

そこで、「駅までは、どうするの?」

と聞いたら、

案の定、「送ってくれ。」

残念なことに、

明日は清掃の仕事がない。

でも、私は仕事に「行くことにした」。

仕事に行っていれば、

時間的に駅まで送るのは、無理。

朝早く、近所のスタバが開くまで、

ドライブでもしよう。

はっきり、

自分で運転していけばいいものを、

駅まで私が送るのは、

飲んでくるのを見逃しているみたいでいやだよ、

と言えない自分が情けない。

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領収書

夫は、自分では家計の管理をしない人間である。

以前は、

というのは、夫が転倒して病院に連れて行かれ、

アルコール依存症らしいので、とりあえず、

入院する前、ということだが、

夫へのお金として私が秘かに決めているより少なめの額を、

月始めに渡し、

その後、やっぱり、ちょっと足りないかも、

という時に、残りの額を渡したりしていた。

お弁当は私が作るし、

何とか会、という時には別途支出で、

夫がお金を使うのは、

酒類と薬、

それに、たまに本。

夫は、膚が弱く、何かのきっかけで

剥け始め、

医者に行くのを嫌がって、

市販の薬で凌いでいたものだから、

薬代は膨大になっていたのに、

膚の状態はよくならず、

夫はそこかしこで脱皮している状態だった。

去年の入院時に、皮膚科にもかかり、

乾癬ということで薬を貰い、

病院の中にいたときには

膚がすっかりきれいになった。

でも、退院して、

以前ほどの量ではないけれど

飲み続けているせいか、

入院中より状態が悪いようだ。

医者に行くのを嫌って

夫が退院してからこっち、

病院に行くから、

とか、

私がご飯の支度ができないから、

とか、

そのたびに、「これで」と

お金を渡していた。

まぁ、その一部が

アルコール飲料に化けているのは分かっていたけれど、

だからといって、

すっかりお金を管理するのも妙な気分だったし、

相手からこうしてほしいという希望もないから、

なんとなくそれで過ごしていた。

しかし、いちいちそのたびに渡すのも

正直、めんどくさいので、

病院代と、時々のランチ代、

ということで一定額を渡すことにした。

今日も、私はともだちとランチだったので、

お昼は自分で調達してもらった。

娘の言葉を借りれば、

我が家の冷凍庫はパラダイスなのだから、

その気になれば、

財布は全然傷めずに

ご飯の準備はできるはずである。

だが、すっかり、ものぐさオヤジと化している夫は、

弁当を買ってくることしか頭にない。

で、今日になって、

このごろ、弁当ばかり買って、

お金が足りない、

と言い出した。

そんなはずはないぞ。

ざっくりだけど、

こっちは家計簿つけていて、

そのデータに基づいて渡しているのだから、

出費が予定を上回っているのなら、

それは、怪しの出費が増えているからだろう。

とは思ったけれど、

それは言わず、

「じゃ、レシートを持ってきて

足りないことを証明して」

と言ったら、

「そんなもの、いちいち取ってあるか。」

と、むすっと黙ってしまった。

これって、

向こうに飲む口実を与えたのかな。

ん~、よくわからない。

でも、このご時世、

正当な理由なにでお金がよけいにもらえるわけ、

ないでしょう!

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いらん心配

昨日、夕方出先から戻って来た時、

家の近くの角を曲がったら、

向こうから夫が歩いてくる。

痛風のせいか、アルコールのせいか知らないが、

ヨッタヨッタ、ヨッタヨッタしている。

顔を見れば、

カナダ旅行をしていたころのような

ボンヤリフェース。

あぁ、やっぱり脳にダメージ来ているなぁ、

と思いつつ、

手を振る。

夫はこちらをじっと見たが、

わかったんだか

わからなかったんだか、

そのまま行ってしまった。

家に戻ると、生協の荷物が来ていた。

そうだ、出かける時に生協の箱を出すのを忘れた。

冷蔵庫をのぞくと、

冷蔵品、冷凍品とも、

大きな袋のままだが、

ちゃんと収まっていた。

夫が受け取ってくれたようだ。

緩慢な動作で

夫が荷物をしまった様子を

ふと想像してみる。

それにしても、夫はどこへ行ったんだろう。

出かける時にいつも持っていく

ウエストポーチも置いたままだし、

当然、携帯電話も置いたまま。

ボンヤリフェースで

ヨッタヨッタ、ヨッタヨッタ歩いて行った姿を思い出し、

ふと不安になる。

ひょっとして、脳へのダメージが大きくなって

徘徊?

と、心配になったが、

ここで、ちょっと待ったぁ

と、平安の祈りを呟いてみる。

とりあえず、晩ご飯の下ごしらえが先。

と、魚を解凍したり、

大根の即席漬けを作ったり。

それでも、夫は帰ってこない。

さっきすれ違った時に、

車の窓を開けて、

声をかければよかったのかも。

もう少し早く帰ってくれば、

夫が出かける前に家に着けたのに、

などとも思う。

いやいや、だから、ちょっと待て

こういう心配症が、

私のよくないところなんだ、

てことではなかったか?

いや、でも、

もし、ほんとに、頭もぼんやりしていて、

どこかに行ってしまったらどうしよう。

 生協の荷物、間違えずにしまえたんだから大丈夫。

でも、その後、またアルコールを摂取して

状況が悪くなったのかもしれないし。

だから、ちょっと待てって

さぁ、もう一度、平安の祈り。

もう二回くらい、平安の祈り。

 神様 私にお与えください。

 自分には変えられないものを受け入れる落ち着きを

 変えられるものは変えていく勇気を

 そしてふたつのものを見分ける賢さを

夫がどこかでひっくり返っているかもしれない、

というのは、

私には変えられないことのような気がする。

でも、それを探しに行くか行かないかは

私に選べる選択のような気がする。

ん~、どっちかわからん。

と、その時は思った。

今ここに書いていると、

どこでこけているかわからない、

というか

こけているかどうかもわからないオヤジを探しに行くのは、

ものすごく馬鹿げていると思うのだけれど、

その時は、やはり心配だったのだ。

それで、さんざん悩んだ挙句、

私が出した結論は、

とりあえず、『今日一日』の5月3日分を読んで、

それでも帰ってこなかったら、

ちょっと町内を見てくることにしよう、

というもの。

そう決めて、

椅子に座って深呼吸をし、

『今日一日』を読み始めたら・・・

なんと夫が帰って来た。

「お、お帰り。」と言っても、

やはり夫はボンヤリフェースである。

「どこに行ってたの?」とつい聞いてしまったが、

夫は、秘密だよ、という表情をちょっと浮かべ、

「ちょっとそこまで」と答えた。

結局、ちょっとジタバタしてしまった私。

健全な人は、

こんな時、 ジタバタしないのかしら?

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同情

「アルコール依存症者に同情する」

という文を読むたびに、

なんとなく微妙な心持がする。

アルコール依存症者は

同情されて、うれしいんだろうか?

少なくとも、私の知っている

アルコール依存症者たちは

気位が高い。

だから、人から自分が同情されている、

なんてことがわかったら、

かなり嫌なんじゃないだろうか?

少なくとも、

「同情するなら、金をくれ」

なんて切り返しは、

ありえない。

もちろん、それを配慮しているから、

私が、まだアルコール依存症者に

同情できないわけではない。

頭では、アルコール依存症が病気であることは

わかっているつもりだし、

本人も、「やめたいけど、やめられない」

と、言っていたこともある。

でも、どうして同情しなきゃいけないの?

と思ってしまうのだ。

たぶん、

「アルコール依存症者は気位が高いから、

同情したら、

『バカにするな』と怒りだすに違いない」

というのは、

私の言い訳に過ぎないんだろう。

私は自覚できないでいるけれど、

なにかが、

私がアルコール依存症者に同情するのを

ものすごく、拒んでいる。

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