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母との約束

実家の近くに、温泉施設がある。

母の体力が落ちて、

お彼岸の墓参りにも行けない状態なので、

以前のように妹と3人で旅行にも行けない。

それで、一昨日、

次に私が実家に行く日(明日)、

夏の疲れを流しに、

その温泉施設に行くことを提案した。

母は、二つ返事で「いいね、行こう、行こう。」

と言った。

何か新しいことをするのに

たいへんしり込みする人なのだから、

その返事を聞いた時点で

真に受けてはいけなかったのだったが、

私も温泉に入りたい気持ちが強くて、

すっかりその気になっていた。

しかし、昨夜、プチ療養中だった娘を

学生マンションまで送り届け、

駐車場に置いた車の中から母に電話をすると、

「昨日の話だけれど、

暑いからもう少し後にしよう」

と言い出した。

それなら、それで、

なぜ提案した時に言わない!

猛暑の中のダブルワークや

娘の突然の療養やらで

疲れてきていた私、

昨日は、

なぜか尻もちをついたわけでもないのに

尾てい骨が痛んでいた。

娘を送り届ける夜のドライブも

若干しんどい気もしたけれど、

「温泉、温泉」と自分の目の前に

ニンジン吊るして

気を張っていたのに、

あまりに理不尽に約束は反故にされた。

たぶん彼女は、

提案を聞いた時には、

はずみで「行く!」と言ったものの、

だんだん臆病風に吹かれたに違いない。

母は、「ごめんね」などと繰り返しているけれど、

そう言いいさえすれば、

そこに心の底からの「ごめん」の響きを感じないのは

私が屈折しているから?

そう、たぶん屈折しているんだろう。

私には、

母が「ごめんね」の一言で、

それでこの件は一件落着、

自分の無責任な発言が

私を傷つけたことから

無罪放免になるつもり、

としか思えない。

案の定、今日の電話では、

いきなり、先日新しい電化製品を入れたときに

必要になったもののことを話題にしてきた。

声が少し緊張しているから、

こちらが昨日の話題に触れる前に

別の話題で押し切ろう、という魂胆が見え見え。

もっとも、私の方も

尾てい骨の痛みが治まらないから、

とても明日、実家まで出かける自信がなく、

妹が代わりに行ってくれる話をつけておいたうえで

母に電話したので、

母の準備したシナリオ通りには行かなかったはずだけれど。

母はあてにすると裏切られる、

という苦い思い、

「ああ、やっぱり」と思うのだから、

一つ一つの出来事は忘れてしまってはいるけれど、

私たち母子の歴史には

こんなことがいくつも積み重なっているらしい。

とりあえず、

私は明日、整形外科だの整骨院に行って、

時間があれば、

こちらの温泉施設に行ってみよう。

こんなこと、怨むようなことではないし、

怨みからは何も生まれない、

と、言葉ではわかっても、

まだやはり、

鈍い痛みを取り除けずにいるけれど。

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