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母の縛り

ここ何日間か、娘から電話がない。

就活で忙しいせいもあるが、

実は、忙しく、切羽詰まった時ほど

私に電話してくるのが、

これまでの娘の行動パタンだった。

「お母さんの声を聞くと安心する」

と言われると、

私もなんだかうれしい。

と思う一方で、

いくら電話代が家族割だって、

いちいち電話しなくても

乗り切れるようにならなくていいのか?

と思う気持ちもあった。

先日、電話で話していた時、

予報で雪が降るかもしれない、

と言っていたので、

つい、私は

「道でこけないようにね。」

と言ってしまった。

すると、娘は、

「受験と同じで、そういう言葉は禁句なんだよ。」

と怒りだした。

確かに、就職するということは、

どこの学校に受かるかより

将来にかかわる大事だとは思う。

私自身は、恥ずかしながら、

卒業時には就職活動をしていないので、

今の娘の苦労はわからない。

とはいえ、

雪道に注意するよう言った言葉の表現が悪いって、

そんなことでいちいち文句言うなんて、

正直、こっちもバカバカしくなった。

なので、

「それなら、電話しなければいいじゃない。」

反応的に言ってしまった。

当然娘も、その言葉に反応して

「もう電話しないよ。」

「じゃあな。」と私は電話を切った。

切ってから、

いまのやりとりはまずかったのかな?

と悩んだ。

でも、何か、相手が傷つくようなことを

捨て鉢に言ったわけではないし、

向こうも話したい話は全部した後だから、

まぁ、よかろう。

というわけで、メールのやり取りは

何回かあったものの、

その後、娘から電話はない。

そして、突然気がついた。

これまで、自分は、娘がいくつになっても

私をあてにして電話してくる、

と思っていた。

でも、ひょっとすると、

彼女は、私を安心させるために

電話していたのかもしれない。

自立できていなかったのは、

娘の方ではなく、

私の方ではなかったのか?

娘が私を頼りにしていたのではなく、

私が娘を頼りにしていたのではなかったのか?

長い間、

私が彼女のことを抱え込んでいたのを、

今、ようやく手離して、

彼女は少し自由になれたのかもしれない。

そうだといいのだが。

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