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『あおくん と きいろちゃん』

レオ・レオーニの絵本。

なかよしの「あおくん」と「きいろちゃん」、

ある日、お母さんに留守番を頼まれたにもかかわらず、

「きいろちゃん」に会いたくなって出かけた「あおくん」、

やっと「きいろちゃん」に会えて、

うれしくてうれしくて、

ふたりは、「みどり」になってしまう。

家に帰ると、どちらの家でも、

うちの子ではない、と言われてしまう。

2人は悲しくなって泣き出し、

青い涙と黄色い涙がこぼれて、

2人は全部涙になってしまう。

そして、青い涙は「あおくん」に

黄色い涙は「きいろちゃん」になり、

めでたく自分の家に帰れる、というもの。

アルコールと夫を切り離して考えてみようとすると、

この絵本のことを思い出す。

アルコールに対しては無力であること、

夫は本質的には優しい人間であること、

そこまでは、納得できる。

でも、アルコールを体内に入れた夫、

アルコールの作用を受けている夫、

つまり、「みどり」になってしまった夫を

どう受け止めればいいのだろう。

「あおくん」の両親も、「きいろちゃん」の両親も、

最初、子どもが「みどり」になって帰ってきたときは、

自分たちの子どもだとは認めない。

でも、そのあと、どうして「みどり」になってかわかると、

納得するのだけれど、

でも、それは、「あおくん」に対しても「きいろちゃん」に対しても

愛情があるからだろう。

「アルコールちゃん」と仲良しになった「○○くん」を

そのまま、よしとは受け止められない私。

たくさん泣いて、「○○くん」だけにもどらないだろうか。

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コメント

はじめまして。
kurulimpaさんから半年遅れで夫の病気に気づきました。
冷酷にも一瞬にして向こうの世界にきてしまったと彼を恨みました。
彼が今、みどりでもきいろでも、色の向こうに隠れている彼そのものを見ていられるかどうかが、私への課題なのかなと思っています。
あとは、彼ができるだけ趣味のいい色を選んでくれることを待つだけなのかと。
不愉快な色を選んだ時には、静かにブーイングを出すようにしようと思ってます。が、これまた難しくて。つい感情がほとばしるんですけれど。
正直なブログにひきつけられます。とても励まされます。いつもありがとうございます。

投稿: ロボ | 2010年1月24日 (日) 21時26分

はじめまして、ロボさん。
コメント、ありがとうございます。これからもよろしくお願いします。

> 冷酷にも一瞬にして向こうの世界にきてしまった
← 私も、夫の入院で時が止まってしまったような気がしていました。アラノンに行き出して、なんとなく時が流れ始めたのですが、実は、時が流れ始めて、ようやく、「日々のあれこれはなんとかやりこなしていたけれど、実際には時がとまったように感じていたんだな。」と気がついた、鈍い私です。

投稿: kurulimpa | 2010年1月25日 (月) 16時39分

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