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『グレイ・ガーデンズ』

チケットの申し込みをしたときは、

実は、話の内容は考慮していなかった。

大竹しのぶと草笛光子と宮本亜門。

まさに、興行主の思惑どおりに、

チケット申し込んだミーハーである。

チケットが当選してから、HPを見て、

ふ~ん、アメリカのゴミ屋敷の話か、

とわかった次第。

アメリカのゴミ屋敷の住民が、

なんとジャクリーン・ケネディ・オナシスの叔母さんとその娘で、

アメリカではスキャンダルになったらしい。

その二人の暮らしぶりがドキュメンタリー映画になり、

なぜかミュージカルになった、ということと、

1幕目で母親役を演じる大竹しのぶが、

1幕目の設定から20年後の設定になる2幕目では

娘役になり、

母親役は草笛光子が演じる、ということを

予備知識に仕入れて観に行った。

娘は母から逃れようとしていったんは逃げ出したものの、

結局、母のもとに戻り、

ゴミ屋敷で愛憎の入り混じった感情を深めつつ暮らしている。

1幕目の終わりに

美しいドレス姿を見せつけた大竹しのぶが

2幕目ではお腹太目の不思議なファッションで登場するなど

面白い趣向がいろいろあった。

とはいえ、ばたばたと夕方上京した私は、

幕が上がってもすぐには頭が切り替わらなくて

最初は舞台のハイテンションについていけなかった。

今日になって、

大竹しのぶの歌声が頭の中で回ったりしているのだが。

大竹しのぶは、

母親と娘を演じ分けていてうまかったし、

草笛光子はそれを凌駕する存在感があった。

草笛光子の声だけ

マイクを通している感じがしなかったほど。

1幕目で娘を演じた彩乃かなみ(宝塚出身)は

歌がうまくてかわいらしかった。

決して、観た人が元気になります!という話ではない。

舞台の上の年老いた母親が

自分に反発する娘に対して

「ここは私のうちよ!私の好きにして何が悪いの!」と

自分の意向が一番に通されるべきだと主張する姿に

私の母の姿が重なり、

母親の支配する空間から逃れようとする娘の姿に

私自身と娘の姿が重なった。

内容を考えずに観に行くことになったのに、

恐ろしいくらい、私にタイムリーな話だった。

まさに、私自身が娘として母として

いや何より一人の人間として

一人で生きていけるようになれ、

という天からのメッセージのような気がした。

まずは、我が家の『グレイ・ガーデンズ』化を

喰い止めなくては。

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