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湿度計

今日も、実家に行った。

途中、電気製品量販店に行って、

湿度計を買う。

母は、自己免疫疾患とかで、

目の角膜が弱ってきている。

去年は角膜に穴があいて、

あわや茶目が中から出てしまいそう、

という事態になった。

緊急入院・手術で失明はせずに済んだが、

自己免疫疾患なのだから、

それにつきあっていくしかないのだろうに、

心のどこかで「そのうち、前の状態に戻れる」

と思っている節がある。

先日、ちょっと湿度が低かった日、

母の眼はとても痛んだのだそうだ。

また、穴が開いたらどうしよう、

と、母も思ったらしい。

目薬を差しても楽にならず、

軟膏を付けて、大事をとったそうだ。

それで、湿度計があれば、

痛くなる前に、目の保護をするようにした方がいいのでは、、

という話になり、

湿度計の購入となったのだ。

実家のすぐ近所には、湿度計を扱っている店がなさそう、

というので、

ネットで注文しようかと思ったのだが、

母が

「インターネットで買い物をしてもらうと、

 かえって気を使う。」

というので、(やや理解に苦しむ説明なのだが)

店で購入していくことになったのだった。

デジタル表示で、温度と時刻も出るので、

母はそれなりに気に入った様子であった。

母は、自分でも認めているのだが、

体からのサインを軽視してしまう傾向がある。

(そして、実は、その気質、私も引き継いでいる)

それでも、

「この年まで、そうやってきたんだから、

 今更変えられない」

なんて言う。

自分で気が付いているのだから、

もっともっと、自分を大切にしたらいいのに、

と思うのに、

薄くてかたい布団で寝ている。

そのくせ、押入れには使わない客布団が入っている。

時代が経済の高度成長期だったとはいえ、

父と一緒に小さい会社を営むのは

たいへんだったと思う。

娘たち2人を大学に行かせ、

(そのうち一人は浪人も人並み以上にしたし)

そこそこ老後の心配のないくらいに蓄財したのは、

母の倹約の精神があったからだとは思う。

しかし、なぜ、自分のために、

もう少し、ちゃんとお金を使わないのだろう。

母が大切にしていないのは、

自分の体からのサインだけではない。

自分の心からのサインも、

やっぱり軽んじている。

母の言うように、

「この年までこれできたのだから、

 これでいい」でいいのだろうか。

この年までそれできても、

最後の何年かは

もう少し、自分をいつくしんで暮らしても

いいのじゃなかろうか、

と思うが、

まぁ、それは、

私が立ち入れる領域の話ではないのだろう。

子どもとしては、

母が自分の弱さを認めて、

もっと楽な気持ちで暮らしてくれるといいな、

と願ってはいるのだけれど。

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