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『闇の子供たち』

『ハート・オブ・ミュージック』と一緒に借りたDVD。

原作は読んでいないが、

映画の紹介などを読んでいたせいか

とんでもないことが描かれてはいるものの、

格別「衝撃の映画」というわけではなかった。

非常に残念な事実が描かれているのかもしれないが、

見るべき映画か、見なくてもいい映画か、

と言う前に、

なぜこれを映像で表現しなければいけなかったのだろう、

という疑問が湧いた。

監督の意図は、私にはわからないが、

この映画を見ることで、

映画の中の登場人物たちと同様、

私たちも、映画の中の出来事の目撃者となる、

というのが、一つの仕掛けなのかも、

という気もする。

病院の裏口で、こちらを見る女の子の目、

児童性犯罪者の新聞記事に囲まれた鏡に映った姿が

自分もまたその一員であることを示す場面、

など、「見ること」で突き付けられることがある、

ということが

この映画の働きなのかもしれない。

でも、正直なところ、

私はこの映画が不快だった。

話が重いとか、いう問題ではない。

児童の買春問題を描くのに、

直接的な描写はないにしても

子役がその場面に曝されていたからだ。

子役の子どもたちは、

この映画ができた時に、試写を観たのだろうか?

そもそも、自分の役をどう説明されたのだろう?

子役の子たちは、自分の役をどう受け止めたのだろう?

日本人の子役にも、

あんな役をやらせたりするのだろうか?

買春行為と同じくらい、

子どもたちにひどいことをしていないだろうか?

そして、それを「見た」ことで

私も加害者の仲間入りしているのだろうか?

でも、「見て」いなくても、

もはや今の世の仕組みの中で

私は加害者の側に立っているのかもしれない。

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映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

こんにちは。
私は、この作品、本で読みました。
内容はすごかったです。
本当にこんなことがあるのかと思うと悲しくて、苦しくなってしまいました。
映画は見ていないのですが、映像にはできないであろう表現、内容です。
本当に映画でこの子供たちの役をするのってなんだか悲しいことです。
私にもし子供がいたなら、こんな役をやってほしくないと思います。

投稿: 由美 | 2009年3月28日 (土) 20時17分

由美さん、コメントありがとうございます。

由美さんは、梁石日の原作を読まれたのですね。

梁石日の本は、私はなんかパワーに押されて、
読もうとしてもなかなか読めないので、
まだ手にとってもいないのですが・・

言葉の表現でしか伝えられないもの、
映像だからこそ伝えられるもの、
いろいろだとは思うけれど、
少なくとも、こういった類の映画については
映画の製作者が
何を考えていたのか
知りたく思います。

投稿: kurulimpa | 2009年3月29日 (日) 22時15分

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